牡丹のお話
牡丹は日本人にも馴染みの深い花ですから、古くから歌にされてきたり
絵画のモチーフにされてきたりと生活に潤いを与えてきました。
そこでここではそういった牡丹の話をして見ましょう。
■美味しい牡丹・その1
紅葉、桜、そして牡丹。これらに共通していることがありますがご存知でしょうか。
実はこれらはみな肉の別称です。紅葉は鹿の肉、桜は馬肉、牡丹は猪肉です。
紅葉は花札で鹿と一緒に描かれているから、桜は馬肉のきれいな桜色から、
牡丹は猪の肉をきれいに盛り付けると牡丹の花にみえるから、が通説です。
■美味しい牡丹・その2
もち米とうるち米を混ぜてついたおもちをあんでくるんだ食べ物。つまりはぼたもちですね。
このぼたもち、漢字では牡丹餅と書きます。
春先の牡丹の花が咲く頃にご先祖の供養に作ったところから牡丹餅となったようです。
同じ食べ物を秋口にはおはぎ(お萩)と呼ぶのはやはり萩の咲く頃に作るからという意味です。
■お薬と牡丹
牡丹は芍薬と共に漢方薬の材料としても珍重されます。たとえば痛み止め・消炎など。
芍薬と同様筋肉の炎症やこむら返りなどの痛みの緩和に使われます。
ちなみに芍薬も牡丹も薬効成分があるのは根の部分で、これを乾燥させてから使用します。
■唐獅子牡丹
中国の唐の時代に伝わってきた唐獅子。獅子ではありますが、普通のライオンではなくあくまで幻想的な獅子です。
ちなみに沖縄のシーサーもこの唐獅子から派生したものです。
やがて動物の王・獅子と花の王・牡丹を組み合わせた唐獅子牡丹という図柄が好まれ、
任侠道に生きる男たちが好んでこの図柄を彫り物のモチーフに組み込むようになりました。
そういえば仁侠映画のタイトルにも使われています。
■牡丹燈籠(牡丹灯篭)
お菊さんが現れて「いちま〜〜い、にま〜い」とやる番町皿屋敷とならんで
夏の会談の定番にあげられるのがこの牡丹灯篭でしょう。
実は日本が元ではなく、元話は中国の怪談から。
それを日本向けにアレンジしたのがこの「怪談・牡丹燈籠」(灯篭ではなくこっちが正式のようです)です。
好きな男と添い遂げられなかったお露さんの出て来る話ですが、こういうウェットな怪談は日本人向けだと思います。
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